お風呂上がりに毎日繰り返すドライヤーの時間。私たちは毎日、髪を乾かすためにどれだけの時間を費やしているのでしょうか?18歳から59歳の女性1,000名を対象にしたインターネット調査によると、髪を乾かすのにかかる時間が「5分以上」と答えた方の割合はなんと73.8%※1。年間にすると約10万秒以上!これだけの時間をドライヤーのために使っていると思うと、少しゾッとしますよね。
この時間を少しでも短縮し、有効活用できたら。そんな夢を叶えてくれるかもしれない、新発想の「上がるドライヤー」※2、『リフトドライヤー』の誕生秘話を、開発担当の前田さんにお伺いしました。
※1 インターネット調査の結果。 調査対象:18歳-59歳の女性1,000名。2022年12月実施
※2 頭皮・根元を物理的に持ち上げること。また、髪の質感が上がること。
開発本部前田 一憲Maeda Kazunori
開発設計担当として、リフトドライヤーやシャインプロなどのヘアケアデバイスを手掛ける。
年齢と共に下がってしまう、顔の印象や髪の質感。
目もとの印象ダウンや髪のパサつき、広がりが目立ってしまうと、どうしても疲れたような雰囲気になってしまいがち。
エステサロンや美容院などで特別なケアをしても、その仕上がりをキープするのは至難の業。
毎日のドライヤー習慣の中でキレイをサポートするのが、「上がるドライヤー」※『リフトドライヤー』。
3つの「上がる」アプローチで、年齢を重ねた大人髪の印象を引き上げます。
※ 頭皮・根元を物理的に持ち上げること。また、髪の質感が上がること。
シリコーン製のリフトヘッドを頭皮に直接当てて、揉み流しながら髪を乾かすことが可能。日常生活の中で酷使しがちな「側頭筋」を和らげることで、目もとの印象を引き上げます。
髪をかき分ける直進性のある風が、根元から立ち上げてボリューム感をアップ。年齢と共にハリ・コシを失った髪をふんわりと華やかにスタイリングします。
約60℃~の低温設計でオーバードライを防いでしっとりと柔らかい質感に。摩擦ダメージの要因となる静電気も除去して、毛先まですとんとまとまる仕上がりに。
前田さん
「ドライヤーに求めるものは?」と聞かれると、ほとんどの方が答えるのが「速く乾くこと」。『リフトドライヤー』も軽量・コンパクトなボディからは想像できないほどの大風量で、「髪を乾かす時間が短くなった」という嬉しいお声を沢山いただいています。
しかし、実は開発当初のコンセプトは、「速乾」ではありませんでした。
『リフトドライヤー』の前身となったのは、2015年に発売した『スカルプドライヤー』。細かく振動するシリコーンヘッドで頭皮にダイレクトにアプローチするドライヤーとして、業界でも話題となりました。髪の表面が乾いていても、髪の根元や頭皮が乾いていないと、雑菌の繁殖や臭いの要因になることも。劣悪な頭皮環境からは、健やかな毛髪も生まれません。頭皮環境を整えることで、土台から美しい髪へと導く「根本的な」美髪ケア。こちらがヤーマンのドライヤーのコンセプトとなっています。
『リフトドライヤー』の開発にあたってはデザインを大幅に見直し、モーターも独自開発することで小型化に成功。根元まで一直線に届く志向性の高い風で、髪をかき分けて根元を素早く乾かします。
水は重力に従って、上から下へと流れていきます。
髪においても同様で、毛先から乾かすよりも、根元から乾かすことが速乾への最短距離。
これから生えてくる髪が健やかであるかは頭皮環境によります。頭皮ケアに着目し続けることで、結果的に優れた「速乾性」を導き出したのが、この『リフトドライヤー』です。
前田さん
いくら速く乾くと言っても、髪がパサついてしまったり、広がってしまったりしては意味がない。
髪、特に洗髪後の濡れた髪は、熱や摩擦によるダメージを受けやすいという性質を持ちます。お客さまに美しさを届けるメーカーとして、髪の質感・仕上がりにもこだわっています。
『リフトドライヤー』は約60℃~の低温設計で、熱に頼らず風の力で髪を乾かすのが特長です。
一般的に、髪は6-70℃の熱を与え続けると、たんぱく質が変性し、堅くなってしまうと言われています。過度な熱による刺激は、オーバードライの原因にも。熱を出来る限り抑えることで、髪のうるおいを保ちながら乾かすことが出来ます。
濡れた髪同士が擦れて、髪の表面のキューティクルが剥がれてしまうことも、指通りや手触りに影響を与えます。『リフトドライヤー』の直進性のある風は、髪を不用意に広げず、まっすぐに保ちながらブローをすることが出来ます。
更に、吹き出し口にはプラスイオンとマイナスイオンを独自のバランスで配合して放出する「Wイオナイザー」を搭載。ダメージの要因となる静電気を抑制して、ヘアドライ後の髪にまとまりを与えます。
「色々と機能があるのは分かったけれど、使いこなせるか心配……。」
そんなご不安を抱えている方のために、『リフトドライヤー』の魅力を最大限に引き出すためのおすすめの使い方をご紹介します。
化粧水・美容液で肌を整えたら、リフトヘッドを装着してスイッチをON。
まずはFACEモードでスキンケアを。シートマスクの上からの使用もOKです。
乾燥が気になるパーツにヘッドを軽く当てて、音波タッピングで表情筋をケア。
うるおいとハリへの効果が期待されている「美肌光」とイオン導入が肌に働きかけます。
モードを切り替えて、SCALPモードで髪の根元を乾かしながらのヘッドスパを。生え際を中心に、下から上に絞り上げるようにぐりぐりと動かしていきます。特に日常的につい酷使しがちな「側頭筋」は、重点的にケアしてあげましょう。
生え際が8割方乾いたら、ヘッドを外してHAIRモードにセット。
風量は3段階から設定可能ですが、まずは最も強いUPモードから。
うねりの出やすい後頭部や、ボリュームを出したい分け目を中心に風を当てていきます。
髪全体にツヤを出したい時はSHINYモードで。毛先を軽く引っ張りながら、上から下へブローするように風を当てるとキレイに。
SMOOTHモードは少し温度が高いので、熱く感じたら温冷切替ボタンで冷風と切り替えながらお使いください。
最後はSMOOTHモードで、前髪や毛先を整えて仕上げます。