美容師が教える自分に合ったヘアドライヤーの選び方を紹介!
最新のドライヤーの美髪効果やダメージケアまで、髪質・お悩みに合わせて解説いたします。
美容師が教える自分に合ったヘアドライヤーの選び方を紹介!
最新のドライヤーの美髪効果やダメージケアまで、髪質・お悩みに合わせて解説いたします。
「くせ毛やうねりが気になる」「髪が傷んで広がりやすい」「髪が細くて、ボリュームが出にくい」
……そんな髪の問題を解決したいなら、毎日使うヘアドライヤーを見直してみませんか?
お風呂上がりの濡れた髪は、キューティクルが開いてデリケートな状態に。絡まりやすく傷みやすい濡れ髪に使うアイテムだからこそ、できるだけ髪へのダメージが少ないものを選びたいですよね。最新のドライヤーは、髪を乾かすものだけではなく、美髪効果が望めるものも!髪質やお悩みは一人ひとり異なるため、自分の髪に合った最適なドライヤーを見つけることが大切です。
ここではヘアドライヤーの選び方を、髪のプロである美容師の目線からご紹介いたします。
とらみTorami
東京、蔵前「with ciel」代表。
ひと席だけのサロンにて、1人1人のお客様に寄りそった接客やスタイルを提供。
ナチュラルなスタイルを得意とする。
髪が広がりやすく、まとまらない方は、生まれつきのくせ毛や髪の太さに原因があるかもしれません。
くせ毛の原因は、遺伝などの先天的なものから、ストレスやホルモンバランスの乱れなどの後天的なものまでさまざま。髪が傷むことによって髪内部の水分バランスが崩れて、うねりやすくなることも要因のひとつです。
髪にダメージを与える原因として、パーマやカラーリング、熱や乾燥などがあげられますが、意外と見落としがちなのが静電気によるダメージです。通常、健康な髪の毛はプラスとマイナスの電荷(イオン)が同じ比率でバランスを保っています。しかし、乾燥などによるダメージを受けた髪の毛はプラスの電荷に偏りやすく、プラスとプラスが反発しあって静電気が発生します。静電気によって摩擦が発生すると、髪同士が擦れ合い、キューティクルが傷ついて毛髪が水分を吸収しやすくなり、髪の膨張やうねりにつながってしまいます。
一般的なドライヤーは風と一緒にマイナスイオンを発生させ、髪を乾かしながらプラスに偏った電荷をマイナスに導いていきますが、マイナスの電荷だけを与え続けると、今度は髪がマイナスに偏り、反発してしまうことも。ドライヤー後の髪のうねりや広がりが気になるという方は、プラスイオンとマイナスイオンの両方を放出するモデルなど、静電気除去に特化したドライヤーをお選びいただくのがおすすめです。
一般的に髪の毛の太さは、日本人女性の平均で約0.08mmと言われています。髪の太さには生まれつき個人差がありますが、加齢によるホルモンバランスの変化やストレス、生活習慣などの影響を受けて、年々細くなるのが一般的です。ボリュームが出ない、ヘアスタイルが決まらない、薄毛に見られてしまう。そんなお悩みを感じ始めたら、頭皮環境を見直してみてください。
頭皮を健やかに保つためのポイントは、大きく分けて3つです。
頭皮環境を整えるためには、生乾きはご法度。雑菌が繁殖し、いやなニオイの原因になることも。根元からしっかりと乾かすことで、髪がふんわりと立ち上がり、自然とボリュームアップ効果も期待できますよ。
ドライヤーの風を、いきなり髪に当てているという方は要注意。髪を乾かす際は、まず頭皮に風を当てて乾かすようにしましょう。頭皮に直接風を当てるために、ドライヤーの風量は一定以上のものをお選びいただくのがおすすめです。製品仕様上の風量は同じでも、風圧(風の勢い)は吹き出し口の大きさや形、使用しているモーターによって異なります。出来れば、直接家電量販店などに足を運んで、自分の目で確かめることをおすすめします。
健康な髪を生み出すためには、頭皮のうるおいを保つことも重要です。100℃を超える熱風を頭皮に直接当てるのはNG。火傷の原因にもなりかねません。
ドライヤーを遠ざけて温度調整するか、温度が60℃前後になるモードを搭載したドライヤーをお選びいただくのがおすすめです。最近は、頭皮のために温度や風量を調整した「スカルプモード」を搭載しているドライヤーもあります。
「髪は健康のバロメーター」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。身体に取り込まれた栄養は、まず脳や内臓、神経に吸収されます。髪や爪、肌などは優先度が低いため、栄養不足が真っ先に表れるパーツなのです。特に頭は、心臓よりも高い位置にあるので、栄養が届きにくい場所。長時間のデスクワークや眼精疲労などで頭皮がこわばっているという方は要注意です。脳や神経で使用された栄養が頭皮までしっかりと行き渡るように、定期的なハンドケアやマッサージで頭皮を和らげてあげることが重要です。毎日忙しくて、なかなかハンドマッサージをする時間が取れないという方は、ヘッドスパ機能が搭載されたドライヤーを選ぶのもおすすめですよ。
ドライヤーの時間が苦痛で、お風呂に入るのが億劫、という方も少なくないのでは。18歳から59歳の女性1,000名に聞いたアンケートによると、一日のドライヤーの使用時間は「6分以上」という方が7割以上という結果に!仮に毎日10分間、ドライヤーを使用したとすると、年間でなんと3,650分。60時間以上も、髪を乾かすために費やしているということになるなんて驚きです。
面倒なドライヤーの時間を少しでも短縮したいという方には、大風量のドライヤーがおすすめ。一般的に、ドライヤーの風量は「㎥/分」という単位で表れることが多いですが、この数字が「1.5」以上のものは、大風量と言ってよいでしょう。
また、髪を速く乾かすためには、乾かし方も重要です。水分は下から上に落ちるので、まず初めに髪の根元から乾かすようにするのがポイントです。頭皮の冷えや毛先のオーバードライを防ぐことにもなるので、美髪にもつながりますよ。根元を集中的に乾かすためには、数字上の風量だけではなく、風圧もしっかりとチェックしましょう。
一般的なドライヤーの本体重量は500~800g。ペットボトルと同じぐらいの重さのものを5分以上、顔よりも高い位置に掲げ続けるのだから、疲れるのは当たり前ですよね。
かといって、低い位置からドライヤーを当ててしまうのは危険です。風を下から当てると、キューティクルをめくりあげてしまい、髪のゴワつきや広がりに繋がってしまうことも。
途中で力尽きて、生乾きのまま髪を放置してしまうのも問題です。頭皮に雑菌が繁殖することで、イヤな臭いに繋がってしまったり、開いたキューティクルが摩擦などによって剥がれて、髪がダメージを受けてしまったりしかねません。
ドライヤーの重量は、自分が無理なく持ち続けられるものを選びましょう。
本体の重量は同じでも、ヘッドの大きさや形状によって感じる重さはさまざま。出来るだけヘッドが小さいものを選ぶのがおすすめです。
シャンプー後にトリートメントをしても、ヘアオイルを使っても、ドライヤーをかけると髪がパサついてしまう。
そんなお悩みは、髪を乾かす際の「オーバードライ」が原因かもしれません。
一般的なドライヤーの温度は100℃前後。髪の主成分はたんぱく質なので、熱を加えすぎると、卵のように固まってしまいます。また熱を加えることで髪表面のキューティクルが開くため、髪内部の水分や栄養が流出しやすい状態に。ドライヤーを当てる際は、髪からの距離を出来るだけ遠ざけて、短時間で終わらせるようにしましょう。
熱ダメージを出来る限り抑えたいという方には、低温設計のドライヤーがおすすめです。あらかじめ風の温度が低めに設定されているので、髪に過剰な熱を与えることなく乾かすことが出来ます。「低温のドライヤーは乾かすのに時間がかかるのではないか?」と不安に感じる方は、「遠赤外線」機能を搭載したモデルもおすすめ。遠赤外線は光線の一種で、髪の水分に吸収されると熱に変わるという性質を持ちます。こういった機能を搭載したモデルなら、高温に頼らずとも、スピーディーに乾かすことができますよ。また、低温のモードは風量が抑えられているものもあるので、ご購入の際にはよくチェックしてみてください。
仕事や子育て、家事などが忙しくて、自分のケアには手が回らない。そんな方におすすめなのが、毎日のドライヤー時間をエステ時間に変える、フェイスケア機能を搭載したドライヤーです。
美肌効果のある風を顔に吹きかけるモードを搭載したモデルや、直接ヘッドを顔に当てて、化粧水や美容液の浸透(※)をサポートしたり、表情筋にアプローチしたりするモデルも。各社さまざまなアイテムを発売しています。
日々のドライヤーのついでで、美肌ケアが出来るのは魅力的ですよね。
美顔器はハードルが高い、買ったけれど続かなかったという方にもおすすめの機能です。
※浸透……角質層まで
今使っているドライヤーに不満はあるけれど、種類が多すぎてどれを選んで良いか分からない。いざ壊れてから、焦って選んで後悔したくない。そんなお悩みを抱えている方は少なくないのではないでしょうか。
大切なのは自分の髪質と目的に合ったドライヤーを選ぶこと。ご紹介したポイントを踏まえ、ぜひお気に入りの一台を見つけてみてください。
色々機能がありすぎて、結局どれが自分に合ったドライヤーなのか分からない!という方のために、機能と特長をまとめました。自分に合ったドライヤー選びの参考にしてみてくださいね。
プラスイオンとマイナスイオンを同時に放出することで、髪のイオンバランスを整えて静電気の発生を抑制します。摩擦による髪へのダメージを防いで、髪にまとまりを与えます。
― こんな方におすすめ ―
頭皮の状態を健やかに保つことで、髪の毛が育ちやすい環境を作ります。
髪を根元から乾かすことで、ふんわりとボリュームのあるスタイリングをする効果も。
― こんな方におすすめ ―
髪に一度に大量の風を当てることで、スピーディーに乾かすことが出来ます。
一般的に1.5㎥/分以上のモデルがおすすめですが、吹き出し口の大きさや形により、風圧 (風の勢い) は異なります。
― こんな方におすすめ ―
本体の重量が軽く、最後まで疲れずに乾かすことが出来ます。
一般的に500g以下のものは軽量と言ってよいでしょう。
コンパクトなので、収納場所にも困らず、外出先や旅行への持ち運びにも便利です。
― こんな方におすすめ ―
温度を抑制することで、熱による髪ダメージやオーバードライを防ぎます。一般的に100℃以下のモデルを低温設計と呼ぶ事が多いです。
速乾性を担保するために、遠赤外線などの機能を搭載しているものもあります。
― こんな方におすすめ ―
毎日のドライヤーのついでに、美肌ケアや美顔ケアをすることが出来ます。
肌に風を吹きかけるもの、直接ヘッドを肌に当ててケアするものがあります。
― こんな方におすすめ ―
肌と同じく、年齢とともに頭皮も変化します。その変化に対応したドライヤーを選ぶことで、頭皮トラブルを防ぎ、美しい髪を保つことができます。それぞれの年代の特性と、それに合ったドライヤーの選び方についてご紹介します。
20代の頭皮は皮脂の分泌が活発で、特に夏場には頭皮がべたつくことがあります。頭皮の皮脂が髪についてしまうと、髪がペタンと落ちてしまうため、清潔に保つことが大切です。また、カラーやパーマをくり返すことによるダメージで、パサつきや枝毛、切れ毛を引き起こすことも。
髪や頭皮への熱ダメージを抑えることが出来る、低温設計のドライヤーがおすすめです。髪のオーバードライによるパサつきだけではなく、頭皮の過乾燥を防ぐことが出来るので、皮脂の分泌が抑え、頭皮環境を健やかに保つ効果も期待できます。
30代になると頭皮のコラーゲンが減少し始めることにより、頭皮が硬くなり、髪のハリやコシ、ツヤが失われていきます。また、紫外線による蓄積されていたダメージが現れ、頭皮の乾燥や髪のダメージが進行します。
頭皮ケア機能を搭載しているドライヤーがおすすめです。頭皮ケアに特化した温度・風量のモードを搭載しているモデルや、専用アタッチメントで直接頭皮にアプローチするモデルなどがあります。
40代になると、髪のうねりやくせが気になる方が増えてきます。これは、髪のダメージの蓄積やホルモンバランスの変化、加齢による髪質の変化など、さまざまな要因が絡みあって起こるものです。
くせ毛やうねり対策には、大風量で髪を速やかに乾燥させることができるドライヤーが最適です。特に、セットノズルが付いているものや風圧が高いものなど、風の力で髪をブローすることが可能なモデルがおすすめです。ただし、高温になりすぎると髪が乾燥しやすくなるため、注意が必要です。低温設定でも大風量のモードが選べるモデルや温度調節機能がついているモデルを選ぶと良いでしょう。
いずれの年代も、自分の状態に合わせたケアをすることが美しい髪を保つ秘訣です。ドライヤー選びを見直して、より良いヘアケアライフを送りましょう。
間違ったドライヤーの使い方は髪を傷める原因となります。
ここでは、美しい髪を保つための正しいドライヤーの使い方をご紹介します。
お風呂から上がったら、タオルで髪の水分をしっかり取り除きましょう。水分は髪の根元に溜まりやすいので、頭皮をマッサージするように優しく水分を取ることがポイントです。ゴシゴシと力を入れて拭かないように気を付けましょう。しっかりタオルドライすることで、ドライヤーの時間を短縮しダメージを軽減することができます。
髪の根元は乾きにくいので最初にしっかりと乾かします。毛先は乾きやすいため、先に毛先から乾かしてしまうとオーバードライによるパサつきの原因になります。根元→中間→毛先の順番で乾かすことでダメージを軽減することができます。トップにボリュームを出したい場合は、髪の根元を持ち上げて下から風を当てたり、分け目の位置を指一本分ずらして乾かすといいでしょう。
一般的なドライヤーは温風の温度が100℃以上のものが多いため、同じ場所に長時間当て続けると、熱により髪が傷む可能性があります。上・横・後ろから手を動かし、一か所に温風が当たり続けないよう全体を乾かすように心掛けましょう。手を動かしながら乾かすのは疲れてしまう、という方は低温設計のモデルを選ぶのもおすすめです。
髪との距離は10~15cmが理想です。近すぎると熱で髪が傷むので、適切な距離を保ちながら乾かしましょう。
最後に冷風を使って髪を整えることで、スタイルを長持ちさせることができます。
髪にまつわるお悩みは人それぞれですが、それが1つとは限りませんよね。
複数のお悩みを一度に解決したい!という方は、髪悩みに寄り添った機能を多数搭載した、『リフトドライヤー』がおすすめです。
『リフトドライヤー』は、美容機器メーカーのヤーマンが開発した新しいコンセプトのドライヤーです。
約2.2/㎥の大風量が頭皮にダイレクトに届き、髪を根元から一気に乾かします。風の温度・風量は約39℃~約90℃の5段階から選択可能。低温設計で、髪や頭皮を熱によるダメージから守り、オーバードライを防ぎます。
美容機器から着想を得た、イオンバランス技術も特徴のひとつ。「Wイオナイザー」が髪の静電気を瞬時に除去して、なめらかでまとまりのある髪へと導きます。さらに付属のリフトヘッドを取り付ければ、浮いた時間でスキンケアや、ヘッドスパも。肌の保湿をサポートしたり、表情筋や頭皮のケアをしたりすることが出来ます。
本体の重量は約414gと、高機能ドライヤーながら非常にコンパクトなのも嬉しいポイント。毎日のドライヤー時間がストレスだという方も、このドライヤーならきっと満足できるはずです。
※ヤーマンより依頼したコメントを編集の上掲載しています。個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。